Arctic Monkeys「Whatever People Say I Am, That's What I'm Not」
2006年始まって早々のミュージックシーンを沸かせたUKのガレージロックバンド、アークティックモンキ−ズの1st。相当遅れてのレビュー。
このアルバムを買ったのが2月の終わりで、レビューがまたそれより2ヶ月後、ってことで出遅れている感ありありなのですが、やはり書きたいので。
こういった骨太のサウンドは相当好みです。曲も良く出来ているし。oasisの「モーニンググローリー」には劣るかもしれないけれど、1stに比べればどっこいどっこい何じゃないんだろうか、とかそんなことを思う。「DANCING SHOES」なんてヘンな曲、よく作れたなって思うし。それに日本盤にはボーナストラックとして「a certain romance」という曲が入っているんだけれど、これはアークティック・モンキーズの新機軸といえる曲かなあと思っていて、ラストのちょい長めのアウトロのフレーズが感動的で、同じような終わり方のアルバムにHi-STANDARDの「MAKING THE ROAD」の本編がある。
それで、このバンドってオアシスやストロークス、リバティーンズあたりとの比較がよくなされるバンドだし、それも良くわかるんだけれど、個人的には日本人でスーツに身を包んでいた4人組のイカしたあのロックバンドが思い浮かんだ。ミッシェル・ガン・エレファントのことね。もちろん相関関係なんてあるはずもなく、ただイギー・ポップやパブロックなど影響を受けた音楽が重なっているだけっていうのはあるのだろうけど、ミッシェルがデビューした時期は決して追い風となるムーヴメントがあったわけじゃないのに対し、アークティック・モンキーズは明らかに追い風に乗っているとか、そういった印象がある。正当な評価だとは思うけれど。このアルバムタイトル、「人々が俺だと思っているのが俺じゃないぜ」ってくらいだから期待したい。
やっぱり2ndが勝負だ。
87/100
ホワットエヴァー・ピープル・セイ・アイ・アム、ザッツ・ホワット・アイム・ノット
- アーティスト: アークティック・モンキーズ
- 出版社/メーカー: Domino/Hostess
- 発売日: 2006/01/25
- メディア: CD
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