ザ・プラン9「西暦二〇〇X年四月一日、禁洒法ヲ施行スル。」
ザ・プラン9の13回目の公演。演劇の要素が入ったお笑い。というよりもはやコントの要素が入った演劇になっている気がする。各々の演技も良いし、特に気に入っているのはお〜い久馬さんだったりする。ザ・プラン9は、知っている人は知ってのとおりシェイクダウン、スミス夫人、君と僕、シンドバット、デモしかしというコンビがそれぞれ解散して片割れが組んだユニットです。このうち、シェイクダウンとスミス夫人はネタを見たことがあって、中学生のころケーブルテレビで観る2丁目劇場にはまってた時期があって。次長課長やハリガネロックもそれで知ったのだけれど。それで、これらのコンビはよく合同コントというのを行っていて、その構成はすばらしかった記憶がある。おそらく、ザ・プラン9の演劇というのもその延長線上にあるのでしょう。
これは、ネタバレをせずに書くのは至難の業。なので早々にあきらめて、ここから先は「続きを読む」にします。
「禁酒」ではなく「禁洒」というのは思いつかなかった。てか、違うということも知らなかったし。まず、最初のヒーローショーが本編にどう絡んでいくか想像もつかない、そのすわりの悪い掴みは見事だと思う。
本編の構成が、最初のヒーロー者をどう改良していくかという展開だけになってしまっているのは少し残念かなと思った。ザ・プラン9にストーリーを求めるのは無粋だけれども。
やはり多くの人の印象に残るのはラストの久馬の狂気だろう。なだぎ武が久馬を殴ったあたりから全体を通して世界観が狂気じみてきたと思う。ただ、久馬が劇団員の幻覚から覚めた後の現実の世界が薬物解禁後の世界というのはどうかと思う。倫理的なものじゃなくて、それじゃあ前前との劇のつながりもないから。けど、微妙に後味が悪いのは好きなので。
あと僕はいつもはDVDはパソコンでヘッドフォンをしながら観るのだけれど、これに関しては普通にテレビで観た。鑑賞後、パソコンで観なくてよかったと思った。劇団員の幻覚にマジでうなされてたかもしれない。
75/100
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- 発売日: 2004/08/11
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