OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

2012-01-01から1年間の記事一覧

ヤング≒アダルト(★★★☆☆)

2012/3/9鑑賞@ミハマ7プレックス ジェイソン・ライトマン新作。シャーリーズ・セロン主演。 ライトマン監督作を見るのは『マイレージ・マイライフ』(’10)に続き2作目で、個人的には『マイレージ〜』にあった着地点とは異なっていることが、自分にとって初…

ヒミズ(★★☆☆☆)

2012/3/6鑑賞@シネマQ 初めに言っておくと、僕は古谷実の漫画は好んで読んでいて、『ヒミズ』原作は一番好きな作品ではないものの高校時代リアルタイムで読んでいたため思い入れがあります。また、園子温監督の映画も大好きです。 それゆえ、鑑賞中はなんと…

レイチェルの結婚('08/ジョナサン・デミ)

2012/3/4鑑賞DVD メンヘラ気質のコって、なぜか周囲の人に恵まれているような気がしないだろうか? 人付き合いのルールとして、なるべく笑顔でいることとか、人の話をよく聞くこととか、そういったものがあると教え込まれてきた。にもかかわらず、前述の傾向…

メランコリア(★★★☆☆)

2012/3/4鑑賞@サザンプレックス ラース・フォン・トリアーは『奇跡の海』('97)、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』('01)、そして『アンチクライスト』('09)しか見たことのない状態。 トリアー映画をシネコンで観る機会など二度と訪れないと思い鑑賞。 自分が…

Documentary od AKB48 show must go on 少女たちは、傷つきながら夢を見る(★★★★★)

僕は1年前にも『Documentary of AKB48 to be continued 10年後、少女たちは今の自分に何を思うのか』(’11)を観ていて、それははっきり言って退屈なシロモノだった。 当時はまだAKB48に対してそんなに思い入れが生まれていなかったのもあるけれど、ただただ…

小悪魔はなぜモテる?!(★★★★★)

2012/2/9鑑賞DVD 原題「EasyA」。 おそらくは、年末にベストテンを選出する際にこの映画の扱いをどうするかが難しくなる人が出てくると思う。選定基準で行けば、キネマ旬報には挙げられないが、映画秘宝には挙げられる。 リリース自体は2012年であるものの、…

哀しき獣(★★★☆☆)

2012/2/12鑑賞@桜坂劇場Bホール 『チェイサー』(’09)で衝撃的なデビューを果たした韓国のナ・ホンジン監督の最新作。 個人的なことでいうと、昨日の『小悪魔はなぜモテる?!』とこれでようやく今年公開の映画初めができた。 韓国映画、それもバイオレン…

愛のメモリー(’76/ブライアン・デ・パルマ)(★★★★★)

2012/2/8鑑賞DVD ブライアン・デ・パルマ監督作品。 ヒッチコックの『めまい』(’58)を下敷きにしており、非常にメランコリックな印象を受けた。 全体的に、映像がソフトな印象を受ける。だから、このどうしても松崎しげるを連想させる邦題もマチガイじゃ…

映画もまた編集である ウォルター・マーチとの対話/マイケル・オンダーチェ(みすず書房)

ライムスター宇多丸さんが自らの番組でお勧めしていた本、ようやく読みました。 『ゴッドファーザー』や『ジュリア』等の編集で知られるウォルター・マーチさんという方に、作家であり、自身の作品『イギリス人の患者』が『イングリッシュ・ペイシェント』と…

アメリカン・ティーン('08/ナネット・バーンスタイン)(★★★★☆)

2008年公開。ナテット・バーンスタイン監督によるアメリカの学園生活を描いたドキュメンタリー。 はじめに、性格の悪い僕が考えたこと、そして多くの人が抱くであろう疑問がある。 これってやらせじゃね? だって、今まで僕が見てきたアメリカの学園映画やら…

電人ザボーガー(★★★★★)

2012/2/5鑑賞@桜坂劇場Aホール 井口昇監督の新作。1970年代に放映された特撮番組『電人ザボーガー』のリメイク。もちろんそこは井口監督なので単なるリメイクには留まらず、板尾創治主演の第2部(成熟期)が設置されていたりはするものの、きちんと特撮の…

ばかのうた/星野源(2010)

インストバンド・SAKEROCKのフロントマン・星野源のソロデビューアルバム。映画『モテキ』にてM-1「ばらばら」が使用されていたことがきっかけで聴きました。 全体的に黒人音楽をルーツにしたゆったりとしたサウンドが展開されています。ハナレグミを連想し…

ウィンターズ・ボーン(★★★★★)

2012/2/3鑑賞@桜坂劇場Cホール とにかく全編を通して、しかめっ面しっぱなしのお話だった。 アメリカ貧困層の現実が描かれる。 まず、ジェニファー・ローレンス(『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』のミスティークのコ)演じる主人公・リー・ドリーの…

謀殺のチェス・ゲーム/山田正紀(角川書店)

昭和51年に出版された山田正紀のアクション小説。初めて読みました。 まず、文句なしに面白い。基本設定としては行方不明となった軍用機・PS-8の奪還を巡るストーリーで、自衛官であり新戦略専門家である宗像と、彼の同僚であり略奪事件には塙産業の参謀とし…

まほろ駅前多田便利軒(’11/大森立嗣)(★★★★☆)

2012/1/29鑑賞DVD 2011年公開。原作は三浦しをん(未読)。 大森立嗣監督の映画は前作『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』がそこまでピンとこなかった(悪くはなかったけど・・・)のでスルーしていたんだけど、これは見ておけばよかったかなと思った。 すご…

海洋天堂(★★★★☆)

2012/1/23鑑賞@リウボウホール ジェット・リーがアクションを封印して挑んだことで話題になった作品。 水を特徴的に映した映像が綺麗で、物語にもぐいぐい引きこまれた。特に自閉症の青年・大福(ウェン・ジャン)がプールで初めて鈴鈴(グイ・ルンメイ)を…

ヤッターマン('09/三池崇史)(★★★★☆)

2012/1/18鑑賞DVD 2009年公開。70年代の人気テレビアニメの実写映画化。監督は三池崇史。 もとのアニメに関して、だいたいの知識はありますが実際に観たことはありません。 とにかく冒頭10分が素晴らしくて、瞬間風速的になら★10個あげてもいいくらい! まず…

時計じかけのオレンジ(’75/スタンリー・キューブリック)(★★★★★)

2012/1/15鑑賞DVD 1972年公開。スタンリー・キューブリック監督作品。 この作品にちょっとトラウマがあって、全部は観ていなかったのだけれどもようやくすべて鑑賞。 有名な作品なのでネタバレ全開で行くのでご了承を。 まず、前半の暴力のオンパレード。こ…

ファーゴ('96/ジョエル・コーエン)(★★★★★)

2012/1/14鑑賞DVD コーエン兄弟の代表作。1996年作品。 恐怖の演出等見事であり、ミネアポリスの雪の風景も相まって映像だけ観ていても飽きない出来なのに、この上ストーリーも素晴らしいという奇跡のような作品。 何作か観ていて思ったのだけれども、コーエ…

変身('05/佐野智樹)(★☆☆☆☆)

2012/1/10鑑賞DVD 本当に申し訳ありません。 単純に映画的快楽があまり感じられない作品でした。 原作は以前読んだことがあって、もともと東野圭吾は好きでよく読んでいたんですけれど、その中でもあまり上位の方には来ない作品じゃないかと思います。 とり…

アップサイド・ダウン:クリエイションレコーズ・ヒストリー(★★★★☆)

2012/1/7鑑賞@桜坂劇場Cホール 1980年代〜90年代まで、イギリスのいちインディーズレーベルから始まって世界のミュージックシーンを牽引するまでに成長したレーベル・クリエイションレコードを描いたドキュメンタリー映画。 僕はこの時代のイギリスの…

人生に影響を与えた45曲

フジテレビNEXTにて「Music r.p.m」という番組があるらしく、その番組では有名ミュージシャンの数々が自分の人生に影響を与えた45曲を紹介しているらしいです。「らしいです」と弱気なのは、僕がこの番組の事を知ったのがいつも拝読している「くりごはんが…

イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ(★★★★★)

2012/1/7@桜坂劇場Cホール(初日初回) 覆面アーティスト・バンクシー監督のストリートアートに関するドキュメンタリー映画。 僕は事前に一行目に書いたこと以上の前情報を入れずに行ったのだけれど、すごくガツンとくるものがあった。 要は、本物とは何か…

劇場版神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴りやまないっ('11/入江悠)(★★★★☆)

2012/1/4DVD 僕は神聖かまってちゃんの『ロックンロールは鳴りやまないっ』という曲に3回泣かされている。 1回は原曲を聴いた時、2回目はドラマ『モテキ』で満島ひかり演じるいつかちゃんが唄っているのを聴いた時、3回目はこの映画で。 神聖かまってち…

リアル・スティール(★★★★★)

2012/1/2鑑賞@シネマQ ひとまず年をまたいで劇場鑑賞した2011年の映画は2012年新作として、DVD鑑賞した映画は旧作として取り扱いたいと思います。 ロボットによる格闘技「リアル・スティール」が隆盛を極める近未来において、再起をかける元ボクサー・チャ…

ラブ・アクチュアリー('04/リチャード・カーティス)(★★★☆☆)

2012/1/2鑑賞DVD 2004年に公開されたラブコメ群像劇。イギリス英語の学習に適した映画としてもおなじみ。 とにかく全編を通してハッピーな映画。 だから、物語上の葛藤とか、そういった部分は(一応描かれているものの)若干弱めだと思う。特に序盤なんか、…

幕末太陽傳('58/川島雄三)(★★★★★)

2012/1/1鑑賞@桜坂劇場Cホール 今年の映画初めにしようと考えていた作品。 今までにも何回か観ているが観るたびに新たな発見のある作品。オールタイムベスト級。 僕はこの映画はロックンロールでありパンクでありヒップホップであると思っています。 まず…